
自宅でも仕事場でも、誰もが快適に過ごすことを願っているものです。
不快な空間で過ごしたいと心から願う人はいません。
空間デザインにおいて、人が快適で心地よく感じるというのは常に探求され、永遠に続くテーマです。
目次
快適な空間に必要な要素とは
無意識に快適に感じる空間には光が関係しています。薄暗く清潔感の無い空間は不快に感じます。しかし、ライトに照らされ必要以上に明るい空間も人に緊張を与えてしまいます。快適なのは、その中間とも言うべき、自然の光が行き届く空間です。
適度に日が差す森の中をイメージしてみてください。直射日光は当たらず、しかし薄暗く気味悪い場所でもありません。反射や隙間から差す光が十分明るさを確保しています。
人はこういった空間で、心地いいと感じやすい生き物であるため、最近の建築でも自然の光を生かすデザインが常に開発されています。これは一見簡単なようで難しい仕事です。一軒家や個人の住宅の場合を考えてみましょう。
光の重要性
光を入れるためには窓が重要です。窓が大きければ大きいほど光は入り込み、容易に自然光を取り入れることが出来ます。しかし、窓の大きさは直射日光の流入量にかかわっており、必要以上に大きい窓は大量の直射日光を取り込んでしまいます。
これでは、住人は暑さや眩しさと戦わなければならず、せっかくの大きな窓はカーテンで常時遮られることになり、これでは大きな窓を取り付ける意味はなくなってしまいます。
そこで、太陽の日光の角度や家の方角、時間帯や季節ごとの日光の量まで計算して、家の窓の数や大きさ、さらには庇(ひさし)サイズまでを決定していきます。このようにして、快適な一軒の家を作り上げていくのです。
空気を流す
快適な空間には風も関係しています。自然の風の流れがある家は、空気が新鮮で心地よく感じられるものでしょう。反対に自然の風の流れがない家は換気に気を使わなければならず、扇風機で強制的にでも空気を動かさなければ空気は流れなくなってしまいます。
そこで立地条件や周囲の環境・建造物、窓の向きや大きさ、室内の構造までも計算して、家全体が空気の流れを妨げないようにデザインされます。
そういった家では、光や空気の流れが新鮮で、不快なほど大量には入り込んでこないため、快適だと感じられる空間が出来上がっています。
まとめ
無意識に快適に感じる空間には、非常に計算しつくされた、緻密で総合的なデザインが用いられています。言葉では説明できない快適さの裏には多大な努力が隠されているのです。

